アップルのVRゴーグル「Apple Vision Pro」体験
先日、カハラモールのアップルストアで、超ハイテクVRゴーグル「Apple Vision Pro」の体験をしました。
なんとなく立ち寄ったアップルストアの店内で 白いベルトのゴーグルをつけたカップルが楽しそうにしているのを見かけ、思わず目を奪われました。彼らは空中をつまむように指を動かし、楽しげに笑っていました。その様子を見た私の主人が「僕らもやってみようよ」と言い出し、アップルゴーグルの体験予約を確認すると、なんと30分後に空きがあり、早速予約をしました。
予約時には、メガネやコンタクトの有無を尋ねられました。
定刻通りにアップルストアの担当者に会い、いよいよスタートです。
まずは自分の ”顔の形” をスキャンして、フィットするゴーグルを選ぶところから始まりました。また、私はコンタクトレンズを使用しているため度付きゴーグルではありませんでしたが、主人はメガネの度数を確認し、度付きゴーグルが用意されました。
体験がスムーズに進むように、それぞれの体験者がゴーグル内で見ている画面がアップルの担当者に見える仕組みがありました(アップル担当者は別途端末を持っていました)。担当者は、その端末を見ながらそれぞれ体験者に細かな指示を出していました。
ゴーグルについているボタンで操作が必要なのは、右上のダイヤル式ボタンだけ。電源とスクリーンの調整だけで、その他の操作はゴーグルをかけた後画面上でコントロールします。
ゴーグルを装着すると中は真っ暗ですが、まもなく、ゴーグルの装着位置を調整する指示がグリーンのイラストで表示され、それにあわせてゴーグルをとめているバンドを自分で微調整して装着完了。
いよいよ体験が始まります。ゴーグルを通してアップルストアの風景が目の前に見えました。その風景はカメラが捉えた映像でありスクリーンに映し出されているものであることに気づかないくらい、透明メガネをかけているような感覚で、首を動かすと違和感なく周囲の景色が上下左右に動きました。担当者の指示に従い操作すると、その風景画の中に3Dでアイコンが浮いているように現れ、それぞれアイコンの位置を親指と人差し指でつまむ(タップ)ことで、コンピューターでクリックした時と同じように操作が可能でした。
私はノートパッドのアイコンを開いて文字入力を試みましたが、キーボードの文字ひとつひとつでタップが必要で、少し面倒に感じました。視線に合わせてカーソルが動く仕組みは分かりましたが、慣れないうちは打ち間違いも多発しそうです。
デモ用の映像も楽しむことができました。最初はアップルストアの背景に3Dスクリーンが現れそこへ映像が見えましたが、全画面に切り替えると背景が消え360度の映像が広がります。
首を左右に動かすと、映像の左右が見え、首を上下に動かすとその上下の景色も楽しむことができました。映像は高い山の山頂を映し出しており、左右には雄大な山々の尾根が広がっています。上には青い空が広がり、足元はまさに崖っぷち。動画には音も加わり、山頂を吹く風の音などステレオの高精度な音が耳元で響き渡り、その場にいるかのような臨場感を与えてくれました。
最後には、世界旅行の気分を味わえる映像もありました。象やサイなどの動物や海の中の生き物など、普段は体験できないシーンに音の効果もあり、自分が実際にその場所にいるような感動のひとときを過ごしました。
新しいiPhoneの動画撮影機能には3Dモードがあり、自分で撮影した動画もゴーグルを通してみると3Dで見えるとのことですが、利用される頻度はちょっと疑問に思うところです。
ゴーグルはとても高価。3499ドル、約50万円から。スマートフォンのような必要不可欠なアイテムになる可能性は低いと思います。しかし、素晴らしい体験を提供してくれることは明らかです。もう一つのマイナスの点は、15分ほど装着しただけで少し酔ってしまい軽いめまいを感じたので、利用時間が限られるのではないかとも思いました。将来的には、多くの人が日常的に利用することもあるかもしれませんが、やはり使い方には工夫が必要だと感じました。
まとめ
アップルストアでのゴーグル体験は、新しい技術を直接感じる貴重な機会でした。楽しさと同時に、使用に際しての課題も感じましたが、未来の可能性を秘めた体験でもありました。興味のある方は、一度試してみる価値があると思います。
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