ハワイ生活のブログ

セキセイインコとハワイ暮らし。自然とアートが私の一生のテーマ。日本人アーティストOharuArtとして活動中。

オアフ島カイルア丘の上の家とALALA(油絵)

オアフ島カイルアビーチから東側に見える丘の先端に変わった家があります。 

丘というよりも崖の先端に建つこの家は、岩を削らずに建てられていて、立地的にも歴史的にも有名になっています。


今回、この家のオーナーCostte HarmsさんがMarkの絵画メンバーを招待し、
絵画メンバーの一員として私も足を踏み入れことができました。


この建物は1920年代に彼女のお祖父さんが建てたそうで、そこにあった岩がそのまま家の基盤として使われています。


中に入ると、平面な床は最小限に作られていて、緩やかな坂や階段が多数あります。

石や岩がそのままの形であり、石が机になっていたり、ベッドの台になっていたりしています。ベッド自体は後から作ったもので、昔はその石の上で寝ていたそうです。

狭い隙間にはテーブルとイスがあり、書斎風になっていました。


1941年12月7日には、日本軍の飛行機がこの家をかすめて飛んで行ったそうで、その経験は本として出版されています。第二次世界大戦中はアメリカ軍の司令基地、トレーニング基地として使われることとなり、その間は彼女の家族は他の場所に一時引っ越しを余儀なくされたそう。


今はゲストハウスとして使われていて、色々な人が寝泊まりに来ているそうです。


ここからの景色は最高です。
カイルアビーチはもちろん、沖に見える島々やコオラウ山脈など、360度の絶景。

ラニカイビーチを示す白い円筒のモニュメントも見下ろすことが出来ます。

朝には、太平洋が描く地平線から太陽が上がります。


この家の山側にはALALAと呼ばれる石碑のような岩があります。

これは、人工的に積まれた石碑ではなく自然の地形変動で形作られたものだそう。
ALALAは、「目覚め」という意味。
昔は太陽の出る方角を図るのに使ったり、漁師達の道しるべとして使ったりしていたそう。


私はこのALALAを描く事にしました。


人々の道しるべの役割をしていたALALA。
岩を削らずに家を建てるという知恵と自然への敬いの気持ちが現れたこの場所は、現代人へのメッセージのように思いました。


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