ハワイ生活のブログ

セキセイインコとハワイ暮らし。自然とアートが私の一生のテーマ。日本人アーティストOharuArtとして活動中。

子を待つ親 - ホノルル野鳥観察

ホノルル動物園沿いのモンキーポッドの木にシロアジサシを見つけました。
よく見ると、魚をくわえています。

角度を変えてみると...

そのシロアジサシは、半分寝ているような感じで目を閉じたまま
10分以上、動かずじ~っとしていました。
私はタイムアウトでその場を離れました。


これは、子供に与える為の魚を捕って、巣に帰ってきたシロアジサシの親の姿で
子供が外出中だった場合にこのような光景が見られます。
親は魚をくわえたまま、子供が帰ってくるのを待ちます。


    ~~~


シロアジサシは、木の枝の上に卵を1つだけ産み育てます。

雛が生まれた木の枝が、いわゆる”巣”。

親は両親そろって海に魚を捕りに行くので、
雛はその木の上で一人で親を待ちます。

親を待つ間、雛は眠ったり、羽ばたきをして飛ぶ練習をしたり。

雛が成長してくると、生まれた木の枝から別の枝へ歩いて移動したり

少し飛べるようになると、隣の木に飛び移ったり

自分が生まれた木を少しずつ離れて遠出しますが、
自分で魚を捕れる迄には長い長い月日が必要なので、
その間、親から餌を与えてもらう必要があり
餌を貰う場所は、ずっと”自分が生まれた木の枝”と決まっています。


自分で魚を捕れるようになるまでには、孵化して2か月以上かかると言われています。

私が見ている限りでは孵化後3ヶ月以上一緒に過ごしているのを高頻度に見ます。



冒頭のシロアジサシですが
大きく成長した食欲旺盛な子供に、良く肥えた魚を捕ってきた親、でしょう。

親は子供の成長の程度を考慮して、小さい雛には小さい魚、大きな雛には大きな魚を獲ってきます。

親は魚を持ったまま辛抱強く子供を待ちます。


時に魚が乾燥したり、ハエがたかったりします。
魚が食べれる限界まで待って、それでも子供が帰ってこない場合は親が自分で食べます。
乾燥した魚を食べるのは、喉にひっかかって食べにくそう。


子供はどこへ行ったのでしょう?
きっとお腹を空かせているに違いありません。



子供は、ひとりで出かけることもありますが
親が一緒の時は親から飛行訓練を受けます。

この写真では、一番前を飛んでいるのが子供↑


子供は羽のはばたきの角度が深かったり、はばたきが多かったりして
親ほど効率的に飛ぶことができないので、頻繁に休憩が必要です。
親に追い立てられて、休憩させてもらえず、体力も同時につけていくようにみえます。


知れば知る程、楽しい野鳥観察(*^-^*)~


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OharuArt Photography
Oharuart.com 

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