ハワイ生活のブログ

セキセイインコとハワイ暮らし。自然とアートが私の一生のテーマ。日本人アーティストOharuArtとして活動中。

ハワイ過去の伝染病/ダミアン・ミュージアム(油絵)

19世紀半頃。
ハワイでは、細菌が原因で起こる感染症「ハンセン病」の蔓延で、多くのハワイの人々が命を落としました。


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政府は、オアフ島とマウイ島の間にあるモロカイ島のカラウパパ半島を隔離場所として指定し、ハワイの各島からハンセン病患者を船で運び隔離しました。
当時のカラウパパは政府からも見放された無法地帯で衛生状態もひどく悪かったそうですが、1873年にベルギーからダミアン神父がカラウパパ半島を訪れ、自ら進んでハンセン病患者のために家を建て、水道をひき、植林活動、医療サポートなどを行い、その結果、環境は大幅に改善していきました。


頭が良く自分に自信があり頑固だったダミアン神父は、政府と頻繁に喧嘩しながらも患者に寄り添いながら、患者と供に暮らしますが、ダミアン神父自身もハンセン病に感染してしまい12年間暮らしたカラウパパの地で49才で亡くなりました。


その伝染病の歴史を伝えるための施設がワイキキのカラカウア通り沿いにあります。


Damien & Marianne of Molokaʻi Education Center (Father Damien Museum)


教会に隣接(教会の一部というのかも)した建物で、ABCストアとホテルの隙間にあります。
夕方には海沿いに生えたヤシの木々の影が建物の壁に映ります。
大きな3つの窓は鏡のように海を映し出します。


ハンセン病の隔離場所となったカラウパパ半島ですが、現代のコロナのパンデミック中にも話題に上がりました。
今ではアメリカ合衆国の全ての市郡でコロナ感染症の報告が上がっていますが、一番最後まで感染者ゼロだったのがカラウパパだったそうです。カラウパパの人々は、一番最後まで感染者ゼロだったことを誇りに思うとコメントしていました。


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OharuArt Photography
Oharuart.com 

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