今回、ある方から依頼を受けてハワイ・オアフ島にある動物保護施設の見学に同行しました。

(この「ある方」について後述しますが、とてもVIPな方でした。)

「ハワイアン・ヒューメイン・ソサエティ」

「ハワイアン・ヒューメイン・ソサエティ」は私立の施設で主に寄付金で運営されていますが、ホノルル市からアニマルコントロール業務の一部を委託されており、ホノルル市からも契約金が支払われています。

ワイキキから車で15分くらいの場所にあります。

広い駐車場もあり、営業時間内は自由に建物の中に入って動物達を見る事ができます。

この施設では、35ドルでペットを預かり、里親が見つかるまで無期限で飼育してくれます。重度の病気等を除いて殺される事はないそうです。
また、ここで飼育されている動物たちは有償で引き取る(里親になる)ことができます。
6か月未満の子犬は$250、5歳までは$100、それ以上は$50など、動物の種類や年齢によって値段が決められています。
私が訪問した12月はクリスマスキャンペーン中で、犬と猫は全て無料で引き取ることができるようになっていました。

受付の傍で１匹のカメが出迎えしてくれました。
人が近づくと追いかけて顔を寄せ手足をバタバタと愛嬌たっぷり。

このカメさん、誰かに大切に飼われていたペットで、この施設でも健康に過ごせているのだなぁと伝わりました。きっと新しい飼い主がすぐ見つかるよ(*^-^*)．．

受付の隣の部屋は、モルモットやウサギなどの小動物の部屋。

鳥類もこの部屋に置かれるそうですが、私が行った日はいませんでした。聞くと
「鳥類がこの施設に預けられるのは稀で、入ってもすぐに里親が見つかる」とのことでした。鳥飼いとしては嬉しい情報 ♪ 

奥に進むと犬と猫の飼育棟が見えました。

中庭のグリーンの芝には、黒いウサギが日光浴中。かわいい目で「一緒に遊ぼうよ」と訴えられました。

建物の中は綺麗に掃除されています。

犬達は自分の置かれた状況がよく分かるようで、やっぱり悲しそうな表情。

猫達は複数の部屋に分かれて複数頭が集団生活。

柵越しに見ていると猫の手が．．．

猫に招かれて猫の部屋に入ってみました。

１匹づつ、名前・年齢・性格・この施設に来た経緯などが書かれた紙が貼ってありました。

ハワイと言う特別な立地条件(飛行機に乗せるのが大変とか検疫が厳しい等)では引越しの為にペットを手放す人も少なくないようです。

猫じゃらしなども置いてあり、どの子を連れて帰りかの選考の道具にもなりそう。

外に出て次は大型犬の棟を歩きました。

すると、なんと、大きな陸カメ発見！

人を見るなり猛ダッシュで走り寄って来て「構って！構って！」のアピール。
犬に劣らない超フレンドリーなカメ。

可愛がってくれる飼い主が早く見つかると良いね(*^-^*)　君には広い庭が必要だけど．．

建物の壁にフードボウルがたくさん掛けられていて、それぞれ寄付した会社名や名前が書かれていました。ハワイ銀行やABCストアなどもありました。

大きいフードボウルは10000ドル、小さいボウルは1000ドルからの寄付金だそうです。
「もう少し少額の寄付金ならガーデンのタイルもありますよ」と施設の人に案内され
タイルは2-300ドルの寄付金とのこと。
施設のいちばん奥に小さなガーデンがあり茶色のタイルが敷き詰められていて

よく見ると、それぞれペットの名前やメッセージが書かれていました。

ペットの名前と生存した年が書かれているタイルも多かったので、おそらくペットが他界した時にメモリアルプレートをつくって寄付金にしている人もいるのかなと思いました。

ここの施設では、動物預かり里親探しの他、迷子ペット探し、犬猫の避妊治療、マイクロチップ付け、経済的困難者へのペットフードの無料配布、ペットが亡くなった時の埋葬などもサービス提供しているそうです。

「ハワイアン・ヒューメイン・ソサエティ」では、飼育頭数が増え続けており
オアフ島西にも施設を増設すると聞きましたが、調べてみると、オアフ島西Ewa Beachで開設されたThe Pet Kōkua Outreach Centerでは、現在の所ペットフードの無料配布のみに事業内容がとどまっているようです。

「ハワイアン・ヒューメイン・ソサエティ」の2021年の報告書はこちら↓

Hawaiian Humane Society 2021 Annual Report by Hawaiian Humane - Issuu

さてさて、この同行したVIPな方と言うのは、東京ヤクルトスワローズ の福川コーチの奥様。ヤクルトスワローズ の優勝旅行としてハワイに来られていた中で時間を割いて、このハワイの動物保護施設を見学したいとのご希望でした。一目でVIPと分かるほどの上品で美しい女性だったのに、あまりにも控えめな方だったので私がその事実を知ったのは後日でした。彼女は動物愛護に関心が高く地元の動物保護施設でご活躍されているそうです。彼女の益々のご活躍を応援しつつ見守っていきたいと思います♪ 

動物を心から愛する人との嬉しい出会いに感謝感激！

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