ホノルル・フォスター植物園で面白いものを発見しました。 園内を歩いていると... 足元に1個の茶色い丸いものがカラカラと音を立てて転がってきました。
よく見ると中心から5枚の羽が出ていて、風車の様に風を受けてコロコロと転がる仕組みになっていました。
結構大きくて、手のひらを大きく広げたくらいの大きさ。 持ってみると紙風船のように軽い。
遠くに飛ばすように出来た植物の種だろうなぁとすぐに想像がつきましたが こんなに大きなものは初めて見たので驚きました。
もう少し先を歩くと... この茶色い丸いものが地面にいっぱい、風に吹かれてカラカラと音を立てて転がって 空からは次々と回転しながら降って来ていました。
異様な光景でした。 もう一度、手に取ってみたくなり、木の木陰からひとつ拾ってみると... 今度は重い!
よく見ると中心部分が水を吸い込んでいてブヨブヨした感じになっていました。
なるほどね、これはきっと中心に種があるはずだと思い、解体してみると、1個の種らしいものがありました。
調べてみると、こんな感じで発芽するそうです↓
これは、クイポ(Quipo)という木の種だそうです。 クイポはパナマ原産。金属的な色でドラム缶のような異質な存在の木です。
木自体の材質は柔らかで、カヌーやいかだを作るのに使われるそう。 成長が非常に早いそうで、フォスター植物園に生えているクイポは1930年に植えられたそうですが、大きいので何千年もそこに居座っているような風格があります。
フォスター植物園は、ホノルルダウンタウンに近く行きやすく 珍しい植物が見れるので気に入っています。
Foster Botanical Garden ( 180 N. Vineyard Blvd. Honolulu, HI 96817 )
入場料はハワイ住民は3ドル。州外大人5ドル。
季節によって見れる花も実も様々なので、いつ行っても驚きの発見があります。
クイポの実の解体の様子を動画で撮影しました↓VIDEO Quipo tree winged seedpod クイポの木 羽のついた種、Foster Botanical Garden Hawai June 2022 OharuArt
Quipo tree (Cavanillesia platanifolia) MALVACEAE Large winged seedpod produces gel to absorb water and aid germination. クイポの木。大きな羽がついたシードポッドは風に吹かれてよく飛び転がる。また水を吸収するとジェル状に膨れる部分があり種の発芽を促すのに役立つ。
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