詩『椰子の実』
最近、椰子の実がアラワイ運河に浮いているのをよく見かけます。
こちらの椰子の実は既に芽が出ていました↓
どこかに着岸して根付くといいね(#^^#)
最近は、街路樹の椰子の木にも実がたくさんついています。
コロナの影響で街路樹の剪定頻度が少ないので
通常なら落ちる前に切り取られる実も、最近は大きく成長して自然に落下。
運河に浮いている椰子の実を見る度に、頭をよぎる歌があります。
島崎藤村 作詞の『椰子の実』。
椰子の実の漂泊の旅に 自分が故郷を離れてさまよう憂いを重ねて読んだ詩。
小学生の時に音楽の授業で習ったのを覚えています。
当時は夏っぽいイメージの椰子の実を題材とした歌だったので単純に好きでしたが、
今、自分自身が日本を離れてハワイで暮らし、椰子の実が運河に浮いているのを目の当たりにすると、色々と思いを馳せずにはいられません。
歌詞を完全に覚えていなかったので、ブログを書くにあたってWebで検索してみました。
以下、抜粋です。
◆歌詞『椰子の実』◆
名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
故郷の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)
旧(もと)の木は 生いや茂れる
枝はなお 影をやなせる
われもまた 渚(なぎさ)を枕
孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ
実をとりて 胸にあつれば
新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい)
海の日の 沈むを見れば
激(たぎ)り落つ 異郷の涙
思いやる 八重の汐々(しおじお)
いずれの日にか 国に帰らん
◆歌詞の意味(現代語訳)◆
名前も知らない遠い島から
流れてきた椰子の実が一つ
故郷の岸をはなれて
おまえはいったい何ヶ月の間
波に流されてきたのか
椰子の実が成っていた元の木は
今も生いしげっているのだろうか
枝は今もなお
影をつくっているのだろうか
わたしもまた 波の音を枕に
一人寂しく旅している
椰子の実を胸に当てれば
さまよい歩く旅の憂いが身に染みる
海に沈む夕日を見れば
故郷を思い あふれ落ちる涙
遠い旅路に思いを馳せる
いつの日か故郷に帰ろう
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